無職初の住民税 カード払いで1,500円分のポイント獲得
前年の収入から計算される住民税。6月中旬、現在は無職の私にも前住居地から住民税決定通知書が届いた。会社員時代は給与天引きだったので、直接納める「普通徴収」の通知書を見るのは初めてだ。金額は24万3,600円。ある程度の想定はしていたが、やはり高い。
実は、以前の記事(無職でも作れた「Visa LINE Payクレジットカード」)で新しいクレジットカードを作ったのは、せっかく高い税金を支払うので、ポイント制度を有効活用したいと思ったからだ。結果、1回目の請求金額6万3,600円をLINE Pay経由でカード決済したところ、0.5%(318円)のポイント還元が得られた。お菓子代くらいにしかならないが、残りの金額6万円×3回を別のアプリ「モバイルレジ」(NTTデータ)経由で決済すれば、1回目と合わせて合計1,503円の還元が得られる計算になる。
そもそも無職1年目の住民税はいくら?いつ支払う?
計算式は複雑なので下手に言及するのを避けるが、2020年の額面年収が約500万円だった私の税額は24万3,600円だった。年収の約5%ということになる。
住民税率は全国一律「10%」に設定されているが、これは額面年収に直接10%を掛けるわけではなくて、各種控除によって圧縮された「課税標準額」に掛ける。私の場合、控除額は給与所得控除約144万円、社保控除約70万円、生命保険控除4万円、地震保険控除約1,000円、基礎控除43万円で合計約260万円。この額を額面年収約500万円から引いた課税標準額は約240万円だった。実際にはさらに調整控除などが存在するが、この約240万円に10%を掛けると24万3,600円という税額が仕上がる。
数十万円の一括払いを要求するほど、国は野暮ではない。通知書が届いた時点で、納付書は4分割されている。私の場合は1回目の請求が63,600円で、納付期限は6月30日。2〜4回目がそれぞれ、ぴったり6万円で、期限はそれぞれ8月31日、11月1日、2022年1月31日だった。万円未満の端数は1回目の請求に寄せるらしい。
納付方法は、金融機関やコンビニの窓口だけでなく、当該自治体ではスマートフォンアプリ「モバイルレジ」、LINE Pay、PayPayでの支払いに対応していた。
モバイルレジとLINE Payの「チャージ&ペイ」はどっちがお得?
Visa LINE Payクレジットカード(以下、LINE Payカード)を使ってLINEポイントを獲得する方法は、モバイルレジ経由とLINE Pay経由の2通りある。どちらも決定通知書に同梱されている納付書に記載されたバーコードをアプリで読み取れば簡単に決済できる。ただ、どちらのアプリを経由するかによって、発生するポイントや手数料が異なる。
モバイルレジを通じて同カードを使用した場合、通常の買い物などと同じく決済金額の2%のLINEポイント(1ポイント=1円)が得られる。ただ、税金の場合は「ポイント還元の対象は5万円まで」という制限がある。さらに、決済金額に応じて発生する手数料には上限がない。つまり、決済金額の5万円を超える分が大きくなるほど、還元ポイントは1,000円分(5万円×0.2%)から増えないのに対して手数料は増えるので、ポイントと手数料を差し引きした実質的な還元額は減少する。
一方、LINE Payによる支払い。「チャージ&ペイ」とは、LINE Payの残高からではなく、アプリと紐づけた三井住友カード(LINE Payカードを含む)から決済する方法だ。ポイント還元率は0.5%と前述の方法より低いものの、税金でも還元対象金額に上限はない。しかも、手数料はかからない。
1回目の請求金額63,600円を支払う場合、どちらの方法がお得なのか。モバイルレジ経由の場合、ポイント還元は1,000円分で、手数料は715円。実質還元額は285円となる。LINE Pay経由の場合、ポイント還元は318円分で、手数料は0円。実質還元額は318円となり、モバイルレジ経由を33円上回る。
決済金額に応じたモバイルレジの手数料は、6万円と6万0,001円の間で変わる。まさに、この1円の差が、どちらがお得かの境目となる。
2回目以降の請求金額である6万円を支払う場合、モバイルレジ経由の場合の実質還元額は395円。LINE Pay経由では300円だから、モバイルレジ経由が95円もお得ということになる。仮に決済金額が6万0,001円になれば、実質還元額はモバイルレジ経由が285円、LINE Pay経由が300円となり、大小が逆転する。決済金額が大きくなるほど、この差は顕著になる。
よりお得な方法を選んで、1回目の63,600円をLINE Pay経由、2〜4回目の6万円をモバイルレジ経由で支払った場合の実質還元額は318円+395円×3回で合計1,503円。大した金額ではないが、無収入の無職にとってはありがたい。
ぐんま百名山で最も低い「庚申山」を登ってみた
「ぐんま百名山」で最も低い藤岡市の庚申山(こうしんやま、標高189m)を登ってきた。「登る」と言っても、私は標高約400mの場所に住んでいるので、その2分の1ほどの高さだ。しかし林の中をジグザグに抜ける登山道などが、しっかりとした「山感」を醸し出していて、トレイルランの練習でも使えそうだと感じた。
山頂に至る「男坂」というのがある。311の石段からなる急峻な階段だ。これが階下から見上げるのと、階上から見下ろすのとではまるで雰囲気が違った。
下から見上げた時。開けた山頂の光に続く「希望の階段」という感じ。神々しくさえある。一方で、上から見下ろした時。深い闇に下りていく「絶望の階段」という感じ。草木や石段の色が妙に重々しく、不気味な雰囲気を醸し出す。
天国地獄とあるように、昔から天の光は希望、地の闇は絶望の象徴として語られるが、それにしても、同じ石段の道でここまで見え方が違うのは面白い。トンネルのように連なる背の高い木が影をつくり、山頂の光とのコントラストを演出するからだろう。木がなければ石段全体が光にさらされるので、上下からの見え方の差は大分、縮まるように思う。
ちなみに庚申山の「庚申」は、60パターンある「六十干支」の57番目。暦上、「庚申の日」は60日に一度の周期でやってくる。この日の夜に眠ると人の体内に住んでいる虫が、神様にその人の悪事をチクりに行き、罰として寿命を縮められてしまうという迷信があったのだとか。そのため、庚申の日に徹夜をして虫の報告を阻止する「庚申信仰」というのがあったらしい。地元住民が酒や食べ物を持ち寄った徹夜の集会を3年18回も継続した上で立てる石碑「庚申塔」は全国各所に見られ、男坂の脇にも確認できる。
というのはネットで少し調べて得た知識なので、キチンと理解できているかは怪しい。それにしても、神様への報告を恐れて悪事を「しない」のではなく、人間が大なり小なり罪を背負う生き物であることを前提に隠蔽工作をはかるとは、潔い。迷信は、2カ月に一回のオールナイトパーティーの口実ともとれなくはない。仮に古人が庚申山の山頂で宴会を開いていたとすれば、上りの男坂は、酒とご馳走が待つ会場に続く明るい道。下りの男坂は、飲み過ぎた酒と寝不足で重い頭を抱えた暗い道となり、まさにその雰囲気と合致する。
なお、県境の栃木県側には別の「庚申山」がある。こちらは「こうしんやま」ではなく「こうしんざん」と読み、標高は1,892m。群馬の「こうしんやま」のちょうど10倍ある。
群馬県のワクチン集団接種は1週間前の深夜〜早朝だと予約しやすい
群馬県の小さな町にも、コロナワクチン集団接種の案内が届いた。郵便を確認した6月26日(土)の19時20分ごろに早速、LINEで予約を試みたが、「この会場(Gメッセ群馬)の予約は全て埋まりました。前の質問に戻って別の会場をご選択いただくか...」との表示。この説明は少し不親切で、予約希望者の誤解を招くのではないかと思った。
6月26日時点で、18〜64歳で「基礎疾患なし」の一般人が予約できる「別の会場」はないはず。そして「予約は全て埋まりました」とあるが、対象期間が明示されていない。「全て」という言葉を文面のまま受け取れば、この先ずっと、予約いっぱいである印象を受ける。
LINE上で説明はないが、同県のウェブサイト(群馬県 - 県央ワクチン接種センター)によると、予約可能なのは申込日の「翌日から1週間先まで」。つまり、6月26日時点で予約システムが空き状況を参照したのは6月27日(日)〜7月3日(土)の7日間に限定される。日付が6月27日(日)に変われば新たに7月4日(日)の予約が可能になるため、深夜〜早朝の早い時間に申し込めば、予約を確保できる可能性が高い。
実際に6月27日の午前4時5分に試したところ、7月4日に431枠の空きが確認できた。1日の正確なキャパシティはわからないが、同県によれば「(当面は)1日あたり1,000~3,000人」。午前4時時点で残り枠が400強ということは、午前0〜4時の間に、相当な人数の申し込みがあったのだろう。
ちなみに私は「エブリデイ休日」の無職。勤め人の希望が集中しそうな土日は避けたほうが良いと思って、実際に予約は入れなかった。そもそも、暇人が他の希望者を押しのけてまで接種すべきだろうかと、そういう後ろめたさがある。なので少し様子を見たい。
※追記
7月1日、群馬県の公式LINEにて、太田市の集団接種開始の案内とあわせて「1週間先の日程まで予約できる」ことと「日ごとに予約枠が追加になる」旨の記載がありました。
無職でも作れた「Visa LINE Payクレジットカード」
先日の記事(隠居の生活費は現状で月11万円程度)で家計を見直していたら、メインで使うクレジットカードについても再考が必要だと感じた。これまではマイルを貯めるのを目的に、1,650円の年会費を払って三井住友カードの「ANAカード」を使っていたが、現状の生活スタイルでは飛行機を使う予定がないからだ。
そこで新たに気になったのが、同じ三井住友カードが発行する「Visa LINE Payクレジットカード」。決済金額の2%が、LINE Payで使えるLINEポイントで還元される。LINE Payはコンビニなどの小売店で利用できるから、食料品や生活用品の出費を浮かすことが可能だ。年会費は初年度無料で、年1回でも利用があれば翌年度以降も無料になる。
しかし、今のように「無職」という肩書きでクレジットカードを新規発行できるのだろうか。結果を言えば、正直に「無職」「年収0万円」で申請したところ審査が通った。ただ、私は前述のように以前から別種の三井住友カードを使っており、延滞歴はない。それが影響した可能性はある。
審査結果の通知は、申し込みの翌日に届いた。早い。カードの現物は申し込みからちょうど一週間後に到着した。
申し込み画面。「個人事業主」と偽ることもできたが、正直に「無職」「年収0万円」と申告した。
また、申し込み時の入力で、キャッシュサービスは「入会後検討」、リボ払いは「申し込まない(原則1回払い)」を選択した。どちらも使う予定がないからだ。これも審査通過に有利に作用した可能性がある。
サラリーマン時代、巷にあふれるポイントサービスはまどろっこしく感じて、積極的に利用していなかった。しかし無収入の無職となれば、日々の出費を少しでも効率化したい。コンビニなどで度々問われる「ポイントカード持ってますか?」のセリフ。今までかたくなにスルーしてきたが、いよいよその時が来たのだろうか。
田舎道を歩行者同士ですれ違う気まずさは好意に変わる?
田舎の生活道路では、歩行者同士がすれ違う時に気まずい空気が流れる。都市部と違って歩行者がめったにいないので、大抵の場合は自分と相手が「1対1」の関係になり、妙に意識するからだ。
私のような小心者の場合、数百メートル向こうから人が見えた途端、あれこれと考え始める。「すれ違うときに挨拶した方がよいのだろうか?」。挨拶は、まず「目を合わせる」という行為から始まる。その最適なタイミングはいつか?数百メートル先から相手を直視しながら近づくわけにはいかないし、すれ違う直前まであさっての方向を見つめてみるのも、妙にわざとらしい。どうすれば自然で、さりげなく、スマートにすれ違えるのか。そんなことばかり考えてしまう。
「車社会」と呼ばれる地域で車を持たない生活をしているのは、運転免許を取得できない17歳以下の小中高生、免許を返納した高齢者、外国人労働者。それから、車がなければいっぱしの成人とみなされにくい社会にあって、車も持たず、働きもせず、のんべんだらりと暮らす隠居くらいだろう。小中高生や外国人労働者は、自転車で集団で疾走しているイメージが強い。私が住む地域で道を歩いているのは、もっぱら高齢者だ。
夕方、私は山を10分程歩いてくだった場所にあるコンビニに買い物にいくことが多い。するといつも、同じような時間に同じ道を歩く高齢者が2人いる。
一人は、70代くらいの愛想のよいおばあさん。私が「こんにちわ」と言えば「こんにちわ」と笑顔で返してくれる。ある時は、野外でも律儀にマスクをしている私を見て「マスク忘れちゃった」と小走りで去っていった。そういうお茶目な人だ。
もう一人は、70代くらいのおじいさん。この年代の人にしては結構背が高く、痩せ型でスラリとして、渋い顔をしている。私と同じように夕刻のコンビニでの買い物を習慣にしているらしく、手ぶらで山をくだり、レジ袋とともに山をのぼっていく。
このおじいさんが、恐らく私以上に人見知りだ。私との距離が縮まると、彼はいつも、立ち止まって路傍の草をじっと見ていた。それが綺麗な花などであれば、本当にそれに夢中になっているのかもしれない。しかし彼は時に、何もない空き地を眺めて、私と顔を合わせないよう努めているみたいだった。
語尾を過去形にしたのは、私が引っ越してきてから1カ月半くらい経って、このおじいさんの様子が変わってきたからだ。私が軽く会釈をすると、軽い会釈を返してくれるようになった。私が遠慮気味に、マスクのなかでモゴモゴとした「んちわ〜」という低い声を発すれば、それ以上に低い声で「ん〜」と返してくれるようになった。
確か外国人が書いた有名な本に書いてあったと思うが、人はたとえ会話を交わしたりしなくても、「頻繁に見かける人」に好意を抱くらしい。山麓を歩く謎の若者を何度も何度も見かけることで、無口で気難しそうなおじいさんの心が少しずつ、開けてきたのだろうか。
私は、この記事を書いている時点で車の購入を決めている。車があれば、買い物は徒歩圏内から外れたスーパーで済ませて、歩いてコンビニに行く機会はほぼなくなるだろう。車社会における「いっぱしの成人」に近づくわけだが、それは山麓徒歩派コミュニティからの卒業も意味する。
でもたまには夕方の散歩がてら、のんびり歩いてコンビニに行くのも良いかもしれない。愛想のよいおばあさんと無口なおじいさんに「そういや、こんなやついたな」と思い出してもらえるくらいの頻度で。
隠居の生活費は現状で月11万円程度
2021年4月から隠居を始めて2カ月以上が経過しました。4,5月の生活費(家賃込み・税金は含まない)はそれぞれ約11万円でした。
隠居を構想した時点で想定していた出費額「月10万〜12万円」の範囲内に収まっています。ただ、「20代で隠居: 週休5日の快適生活」の著者である大原扁理さんが同著で語るところによると、彼の生活費は月7万円程度。大原さんの家賃(約3万円)と私の家賃(約4万6,000円)に約1万6,000円の差があることを考慮しても、家賃以外の部分(大原さんは約4万円、私は約6万4,000円)で約2万4,000円の差があるので、節約の余地はありそうです。
自分自身の家計を見直す意味で、その内訳を振り返ってみます。
生活費の内訳と詳細
4月 | 5月 | |
---|---|---|
家賃 | 45,900 | 45,900 |
食費 | 21,194 | 22,756 |
通信費 | 8,635 | 8,630 |
日用品 | 7,990 | 11,232 |
交際費 | 6,240 | 5,194 |
趣味 | 5,933 | 4,810 |
水道光熱 | 5,031 | 8,352 |
教養・教育 | 4,401 | 3,491 |
交通費 | 0 | 720 |
その他 | 2,540 | 4,035 |
合計 | ¥107,864 | ¥115,120 |
【食費】
最寄りのスーパーが自宅から約2.5km離れており、車を持たない私にとっての交通手段はもっぱらランニングかロードバイク。平地であれば片道2.5kmなんて大したことないのですが、いかんせん山麓のため勾配がきついので、スーパーへの往復はもはやスポーツとなります。食品の値段は高いものの、徒歩圏内のコンビニに頼りがちになってしまいました。
また、お酒は大した量を飲んでいないのですが、どうも体調に影響が出ている気がするので、6月から酒量を減らすことにしました。「コンビニでの買い物」と「お酒」の2つを減らせば月2万円以内におさめることは十分に可能だと思います。
【通信費】
電話・通信用としてUQ mobileのスマホ(通話料で変動するが月約3,800円)と、自宅用の回線としてUQ WiMAXのポケットWiFi(月4,821円)を併用しています。電話については、友人・家族との連絡はLINEが中心になったとはいえ、対外との連絡になんだかんだ使うので残そうと思います。
ポケットWiFiは、「引っ越しのたびに固定回線を敷くのが面倒」という理由でサラリーマン時代から自宅で使っているものです。ただ、回線速度の安定性がいまいちな上、料金も安くないので、スマホにも通信機能があることを考慮しつつ見直そうと思います(と、前から思いつつ面倒で先のばしにしている)。
【日用品】
固定でかかるのが、コンタクトレンズ(1 day使い捨て)の費用。毎月定期的に買うわけではありませんが、月額換算で約3,000円です。使い捨てにしなければコストカットできると思いますが、ズボラな自分にとっては、どこでも簡単につけ外しができて、洗浄の手間がない1 dayが性に合っていると感じます。
イレギュラーな出費としては、引っ越し直後の4月はスリッパなど、こまごまとした日用品を買いました。5月は約6,800円の簡易なベッドフレームを買っています。
【交際費】
家族や知人が来た際に見栄を張って用意したお土産代のほか、母の日や誕生日のプレゼント代を計上しています。そんなに大した金額ではありませんし、周囲に心配をかけないためにも、あまりケチるところではないと思っています。
【趣味】
楽器関係の消耗品や、リモートライブのチケット代、映画のレンタル代などを計上しています。
月990円のNETFLIXは、この記事を書きながら思い出して契約解除しました。目的の映画をNETFLIXで探しても配信していないケースが多いからです。
月980円のApple Musicはヘビーユースしているので継続します。
【水道光熱】
4,5月の支払いに関しては、都内在住時の請求が混在していたり、隠居開始後の使用分についてもフルに1カ月分が反映されたものではなかったりするので、分析が難しいです。
とはいえ、現在の家では都市ガスよりも割高なプロパンガスを使っています。また、サラリーマン時代よりも在宅時間が圧倒的に長いので、水道・電気代も高くつきそうです。6月の支払いは合計で1万円を超えるかもしれません。
【教養・教育】
ほとんどが書籍代です。サラリーマン時代は立ち読みで済ませてしまう場合が多かったのですが、今は生活圏内に本屋や図書館がないので、買う機会が増えたかもしれません。
最近は、中古本を探すのにメルカリを使っています。引っ越し前後で不用品を処分した際の売上金がメルカリポイントとして残っていて、その範囲内で買い物をしているので、メルカリで購入した書籍代は反映されていません。
対象の電子書籍が読み放題のKindle Unlimited(月980円)は継続します。読みたい本がたまたまKindle Unlimitedの対象であることは稀なのですが、何か調べものをする時などに、有識者が書いたKindle Unlimitedの対象書籍を拾い読みすると参考になるからです。
また、この記事を書きながら、プログラミング学習サービス「Progate」のサブスクリプション(月1,078円)があったのを思い出して解約しました。サラリーマン時代にプログラミングをかじってみようと契約したものです。隠居とプログラミング学習の相性は良さそうなので契約を残していましたが、現状で学習意欲が起こりません。またやる気になったら再開したいと思います。
【交通費】
4月は徒歩・ランニング・自転車でしか移動しなかったので、交通費はかかりませんでした。5月の分は、街に繰り出した際のバス・電車代です。
【その他】
iCloudの有料ストレージ月130円、家計簿アプリ「マネーフォワード」使用料の月480円が含まれますが、この2つは日常的に使っているので継続します。
保有しているクレジットカード3枚の年会費の支払いが、4,5月に集中して合計4,675円ありました。現在使っていない1枚(年会費1,100円)は解約したいと思います。1枚に絞って2枚解約しても良いかと思いましたが、無職という肩書きでは新たなカード発行が難しいと思うので、念のため2枚残すことにしました。
家計の見直し自体が後手後手ではありますが、この記事を書いているうちに、NETFLIXとProgateのサブスクリプション解約で月額2,068円の削減に成功しました。
今後のTodoとしては、
・クレジットカード1枚の解約(平日日中の電話でしか受け付けていませんでした)
・自宅用インターネット回線の見直し
・減酒の継続
があげられます。
車の購入によってどう変動するか
「いずれは」と思いつつも、できるだけ先延ばしにしようと思っていた車の購入ですが、当初の想定よりも早く入手することにしました。遠方の実家に定期的に足を運ぶ用事が生じたためです。親がコロナ重症化リスクの高い年齢に差し掛かっているので、実家にウイルスを持ち込まないためにはマイカーによるドアツードアでの移動が最適だと考えました。
既に中古車ショップで軽自動車の契約を済ませており、6月から保険料・ガソリン代などの維持費が生じることになります。行動範囲が広がることで、娯楽費も増えるかもしれません。
一方、スーパーへの買い出しが容易になり、図書館にも行きやすくなるなど、生活費を押し下げる効果も見込めます。車の購入によってどれだけの差し引きがあるかは、実際に生活してみないとわからない部分が多いです。
今の生活を始めたのには「十分過ぎるほどの時間でやりたいことをやる」という想いがあったので、節約に躍起になって「やりたいこと」を我慢する必要はないと思っています。当然ながら、不要と思われる出費は削るべきですが。
隠居の家探し 楽器可・5万円以下の戸建て賃貸物件を見つけるまで
私は今、田舎の山麓にある「平家の戸建てで家賃(管理費・保証料込み)4万6,000円」の賃貸物件に住んでいます。
隠居にしては贅沢な家賃かもしれません。が、「楽器可」という私にとっての第一条件を満たしており、築年数は古いもののリフォーム直後で内装が綺麗。駐車スペースもあり、満足しています。
私自身が今の物件を見つけるまで苦労したので、誰かの参考になればと思い、その経緯をまとめました。「楽器可」を最優先するのは特殊かもしれませんが、それは他人の生活音に気を使わない環境も意味しますので、隠居にはうってつけかもしれません。
結論から言うと、有名不動産情報サイトで予算内(5万円以下)の戸建て物件を抽出。さらに立地条件や間取りから楽器が弾けそうな物件のみをピックアップして、管理会社に実際の楽器演奏の可否などを問い合わせていきました。
「楽器可」を明示する戸建ては少ない
私が物件に求めた「絶対条件」は、
・家賃5万円以下(生活費を含めた支出を月12万円以下に抑えたいため)
・気がねなく楽器(サックスやギター)が弾ける住環境
の2つです。
一言に「 楽器可物件」といっても
(1)防音が施された集合住宅
(2)防音が施されていない集合住宅
(3)間取りや立地環境によって実質的に楽器可の戸建て
といった種類があります。
まず、「(1)防音が施された集合住宅」は家賃が高い傾向があり、5万円以下で見つけることができませんでした。
「(2)防音が施されていない集合住宅」は5万円以下の物件が見つかりましたが、
・周囲の部屋の音がお互いに聞こえる
・音出し可能時間が決まっている
といった制約があり、絶対条件としていた「気がねなく楽器が弾ける」を満たさないと感じました。
そこで消去法的に残ったのが、「(3)間取りや立地環境によって実質的に楽器可の戸建て 」です。「実質的に」というのは、外壁に面さない奥まった部屋があったり、周囲の民家が離れていたりすることで、意図的な防音機能が施されていなくても、近所迷惑にならないということです。
ただ、地方の戸建て物件は情報サイトで「楽器相談可」(つまり、ものによっては可能)と表記しながらも、どの程度まで可能なのか、具体的な実情を明示していない場合が多いです。楽器を弾いても大丈夫そうなのに、「楽器相談可」すら表記されてない物件もあります。
これはそもそも、集合住宅と違って戸建ては物音に寛容なので、わざわざ明記する必要がない、といった事情があるのでしょう。しかし私の場合、ギターは音量が小さいので心配なかったのですが、サックスは大音量なので気をつける必要がありました。引っ越し後に苦情が来ても遅いですしね。
明らかにサックス演奏が難しいと思われる物件の管理会社に「相談」しても無駄足になるので、めぼしい物件は、間取りだけでなくGoogleマップの衛生写真などで周辺民家との距離を確認し、可能性がある場合だけ問い合わせていきました。
ちなみに私が探した限り、田舎を象徴するような「田園風景のなかにポツンと立つ一軒家」といった物件が見つかったのは北海道くらいでした。他の地域では、例え山間部でも狭い範囲に民家が密集する「集落」に立地するものばかり。物件探しを通じて、伝統的な日本の村の構造が見えてきたのは面白かったです。
また、地方で家賃5万円以下の戸建ては珍しくありませんが、「それなりに綺麗で」という条件を求めると、選択肢がだいぶ狭まりました。
関東郊外には綺麗なリノベーション物件が数多くあります。恐らく、人口の多い首都圏都市部からの移住ニーズを見込んでいるのでしょう。一方、関東以外の地域はリノベーション物件が少なく、住むのが不安になるような、「ボロ家」が目立ちました。
探しあてた今の物件は、それなりに綺麗。立地は「田園風景のなかにポツンと・・・」ではありませんが、間取りや塀などの構造から音が漏れにくいということで、管理会社から「楽器可」のお墨つきをもらいました。
さすがに、深夜にサックスを吹く野暮な真似はできませんが、ギターを爪弾いたり、歌を口ずさんだりといった程度でしたら、昼夜問わず可能だと思っています。
また、以前住んでいたアパートではスピーカーの音量にも気を使っていたので、好きな音楽を大音量で聴ける今の環境は大変気に入っています。
地域を絞らない物件探しは手間
私はとにかく前出の条件さえ満たせれば「場所は全国どこでもいいや」と思っていました。「海がある」「山がある」といった希望もなく。最終的に自然豊富な山麓に住むことになりましたが、それは「家賃5万円以下の楽器可の戸建て」という条件で探すうちにたどり着いた結果に過ぎません。
しかし不動産情報サイトの検索システムは基本的に、まず「エリア」や「沿線」を選ぶよう設計されています。大多数の人は、勤務先・通学先が定まるか、希望する移住先を決めてから物件探しに着手するのでしょう。これを人に話すと「当たり前だ。全国どこでも良いと言えるのは君くらい」と笑われるのですが・・・。
例えば大手不動産情報サイトのSUUMOで物件を探す場合、最低でも「北海道」や「九州・沖縄」といったブロック単位で地域を限定する必要があります。全部で9ブロックありますので、全国くまなく探すには9回に分けて検索する必要があり、これが結構、手間でした。
地域を限定しない物件探しはレアケースかもしれませんが、今後、地方移住の気運が高まった場合、そうした人が増えないとも言い切れない気がします。都市部出身で転勤経験もないなど、地方に縁のない人にとっては「水が合う」地域の見当がつけにくいでしょうし、「知らない場所で暮らしたい」という好奇心旺盛な人も一定数、いるでしょう。そういう人にとっては「住みたい家がある」ことがその地域を選ぶ理由になったとしても不思議ではない気がします。
空き家を買うのも選択肢?
戸建てを探し始めた当初、「空き家バンク」などに出されている0〜200万円程度の安価な物件を買うのも選択肢として考えていました。例えば長期間の旅に出る場合、持ち家なら荷物や住民票をそのまま置いておくことができる。安価で状態の悪い建物は補修が必要になると思いますが、それはそれでDIYの延長で楽しめるかな、と考えました。
ただ実際探してみると、空き家は結構取引が活発で、好条件のものは直ぐに買い手がついていました。そうした状況だと、売れ残っている物件は「何かあるんじゃないか」と、妙に訝しんでしまったり。
遠方まで物件の下見に行ったとして、建築に素人の私が目利きできる自信もなく、結局、安全策として賃貸を選びました。
「これから無職」でも借りれた
物件探しの際、自分以上に周囲から心配されたのが「これから退職するのに賃貸物件の審査は下りるの?」という問題でした。結論から言うと、在職中に賃貸契約を済ませることで問題なく借りれました。
私と管理会社の賃貸契約では、連帯保証人を立てるのではなく、保証会社に料金を支払うことで家賃滞納リスクを保全しています。最近はこのケースが多いようです。
リスクを負うのは管理会社ではなく保証会社なので、保証会社の審査を通過するか否かが焦点になります。管理会社としては空室にしておくより誰かが借りてくれた方が儲かるので、保証会社への審査申し込みには協力的でした。
すでに無職になっている場合などは、銀行の残高証明書が求められることもあるそうです。私も念のため用意していたのですが、実際に使うことはありませんでした。