アラサー隠居

都心のサラリーマンから田舎の山麓に住む「隠居」に転身したアラサー男が、孤独な生活や持病のIBS(過敏性腸症候群)にちなむ体験談、本などを紹介します。

正常な排便に朝は大事【IBS本】「もう通勤電車で下痢にならない!/松生恒夫」

 

 

参考になった知識 

・正常な排便を促す「大蠕動」は、朝食を食べた約1時間後に特に起こりやすく、この動きは20〜30分しか持続しない。次に起こるのは半日〜1日後。

・免疫機能は、朝が最も高くなる。ストレスで過剰分泌されるホルモンは免疫系に対して抑制的に作用するので、朝方に強いストレスを感じると、免疫系の障害につながりやすい。

・夜遅くに食事を摂ると、腸管を動かすホルモンが分泌されにくくなり、夜間の腸管の動きが低下する。寝る3時間前に夕食を終わらせるのがよい。

・硬さのある便は直腸からS状結腸へと戻れるが、軟便は戻れないので、直腸内にどんどん溜まって強い便意につながる。

・腸内環境の改善に有効な植物性乳酸菌は、漬物や味噌、しょうゆなどに含まれている。植物性乳酸菌の一種「ラブレ菌」を摂取するには京都の「すぐき漬け」がおすすめ。

 

感想

 「朝の下痢」に焦点をあてた本。食事や就寝といった生活のリズムが、排便メカニズムに与える影響がわかりやすく解説されていた。私は学生のころから出発ギリギリまで寝て朝食を食べずに出かける生活だったので、そうした生活がいかに腸に悪影響だったかを思い知らされる。朝に下痢などでストレスを感じると免疫系にも大きな影響を及ぼすらしく、朝を充実できないと色々と損だと感じた。

 

 食事療法として「地中海型食生活」が紹介されていたが、これには違和感があった。地中海型食生活は「欧州の(消化器疾患を含む)主要疾患の発症率が少ない地域の食生活」を参考にしたものらしいが、毎日摂取すべき食品に乳製品が含まれており、乳糖不耐症の多い日本人には合わないのでは、と感じた。さらに、著者は糖質摂取のための食品としてパスタを推奨している。にもかかわらず、その後のページでは、(パスタの原料である)小麦は下痢を招きやすい「涼性・寒性」の食品の一つで「避けるべき」としており、矛盾を感じた。

 

 ちなみに小麦は、IBS過敏性腸症候群)に有効とされる低FODMAP食の観点では人によって避けるべき食品だ。この本でFODMAPについて言及はなかったが、せめて同じ本の中では、積極的に摂取すべき食品とそうでない食品の整合性は合わせるべきではないだろうか。ただ、地中海型食生活で豊富に摂取するオリーブオイルは低FODMAP食に該当し、腸を含む体に色々と良い効果があるそうなので、積極的に摂取したいと感じた。

 

発行年月:2019年6月(初版を読了)