アラサー隠居

都心のサラリーマンから田舎の山麓に住む「隠居」に転身したアラサー男が、孤独な生活や持病のIBS(過敏性腸症候群)にちなむ体験談、本などを紹介します。

自分はどっち?両方?【読書ノート】「HSPと発達障害/高田明和」

 

 

 最近、SNSなどでHSP(High Sensitive Person)という言葉をよく目にする。人ごみや、映画などの暴力表現が苦手だったり、聴覚過敏のきらいがあったりする私もHSPに該当するのではないかと思っていたが、HSPの具体的な定義についてはよくわかっていなかった。一方、人との交渉に疲れて山麓で孤独な暮らしを送るくらいだから、私には自閉症スペクトラムADHDといった発達障害の傾向があるのではないかとも思っていた。というわけで、HSP発達障害の類似点や相違点について書かれた本書を手にとった。

 

 HSP発達障害には「光や音などの強い刺激に敏感に反応しやすい」、「大勢での飲み会より少人数の集まりが好き」といった共通項が多いらしい。ただ、その共通項に至る原因はHSPが「外部刺激への過剰反応」にあるのに対して、発達障害は「脳の機能不全」と対照的だ。例えば「大勢での飲み会より少人数の集まりが好き」という嗜好に至る原因は、HSPが「大人数だと脳に刺激を受けすぎて疲れる」のに対し、発達障害は「相手の気持ちが読み取れないため大勢のなかにいても楽しくない」といったものになる。このように至る結果は同じでも原因が異なるHSP発達障害であるが、どちらかにピタリと当てはまるのではなく、両方の性質を部分的に併せ持つ「グレーゾーン」の人は世の中に多いんだとか。

 

 私自身はどうなのか?「HSP度」と「発達障害度」を診断する本書のチェックシート(それぞれ30項目)に沿って自己分析してみた。結果、HSPについては「音や色、光に敏感で気分が悪くなることがある」、「過去を思い出しては後悔する」など17項目が該当。発達障害については「物事を先延ばしにする傾向がある」、「電話が苦手で出るのが怖くなることがある」など13項目が該当した。本には「30項目中○項目以上あてはまる場合は・・・」といったことが書かれておらず判断に迷うが、私には、多少は発達障害の特徴が見られるものの、HSPの特徴の方がより多く見られるようだ。

 

 いずれにしても、HSP発達障害といった切り口で自分を分析するには、それぞれについてもっと深く知る必要がありそうだ。ちなみに、HSP発達障害の傾向がある人は、「自分のトリセツ(取扱説明書)」をつくるのが良いと著者は説いている。そのためには「身近な信頼できる人に自分の傾向をチェックしてもらうこと」が有効とのことだが、人と会わない無職の隠居には「身近な信頼できる人」がいない。あくまで自己分析に頼るしかないのだ。