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放浪しながら不在者投票できた

 第26回参議院議員選挙が6月22日に公示された。現在、住所地を離れて車中泊で北海道一周中の私も「郵便局留」で不在者投票用紙を受け取り道内で投票できた。

 

 不在者投票は、旅行や仕事などで住所地以外に滞在している人が滞在地の自治体で投票できる制度だ。利用するには、住所地の自治体が簡易書留やレターパックで郵送する投票用紙を入手する必要がある。ホテルなどに滞在していればそこに送ってもらえれば良いが、車中泊で旅をする私はどこに送ってもらえば良いのか。指定した郵便局で郵便物を保管してもらえるサービス「郵便局留」で対応してもらえるか、私が住民票を置くA市に問い合わせたところ「可能」との回答だった。

 

 A市によると、投票用紙は私がA市に請求書を送ってから数日で届くとのことだった。一方、郵便局留の荷物の保管期間は「到着した日の翌日から10日間」と、結構な余裕がある。「何月何日にどこにいる」といった細かいスケジュールのない私だが、投票用紙が先に着いている分には問題ないので、余裕を持って1週間後くらいに通過予定のB市内の郵便局を送り先として指定した。不在者投票は、「どこの自治体で投票するか」も予め決めておく必要があるが、 B市内の郵便局で投票用紙を受け取り、そのままB市内の期日前投票所で投票することにした。不在者投票ができる期間は期日前投票と一緒で、今参院選の場合は6月23日〜7月9日。投票場所は自治体によって異なるが、大抵は期日前投票所と同じようだ。

 

 投票用紙の請求手続きはマイナポータルで可能な自治体もあるが、A市は対応していなかった。A市のウェブサイトには請求方法について「郵便」としか案内がなかったが、電話で問い合わせたところFAXで対応してもらうことになった。

 

 請求書は総務省が提供するフォーマットがあり、各自治体もウェブサイトでPDFファイルなどを公開している。私はA市のウェブサイトからPDFファイルを自分のスマートフォンにダウンロードし、「PrintSmash」のアプリを用いてローソンのコピー機で印刷、必要事項記入後に同じコピー機でFAX送信した。手間だが、郵送よりは安いし早い。ちなみに請求書には「現住所(=今現在の滞在先)」を書く欄があったが、これは「北海道B市内」とアバウトな書き方でも受理してもらえた(厳密に言えばB市はこれから訪れる先で、この時点ではB市にいなかったのだが、混乱を避けるために「B市内」とした)。

 

 請求書送信後、A市の担当者が電話で投票用紙の到着予定日を教えてくれた。私が請求書をFAX送信したのが6月21日で、B市内の郵便局に投票用紙が到着したのが6月24日。私は6月29日に郵便局で郵便物を受け取り、当日中にB市役所に設置された投票所で投票した。投票用紙一式には投票券が入った封筒のほか、候補者名簿や注意書きが同梱されている。投票券の入った封筒は開封厳禁で、投票所の職員の方に現場で開封してもらわなければいけない。

 

投票券の入った封筒は開封厳禁

 

 請求手続き自体は公示日の前から可能だ。「不在者投票用紙を住所地の自治体に請求→自治体が請求書確認後、投票用紙を郵送→滞在地で投票用紙を受け取り投票所へ」というフローを考えると、請求から投票までに一週間くらいはかかると見ておいた方がよいだろうか。逆に言えば公示日以降の請求でも十分間に合いそうだ。

 

(参考)

総務省|投票制度

郵便局留・郵便私書箱 | 日本郵便株式会社

コンビニでPrintSmash(プリントスマッシュ)/SHARP