アラサー隠居

バンライフ、旅、持病のIBS(過敏性腸症候群)、読んだ本などについて

ヴォルテール読んでーる【読書ノート】哲学書簡、カンディード、寛容論

18世紀フランスの啓蒙思想家「ヴォルテール」の代表作を立て続けに3冊読んだところ、すっかり啓蒙されてしまった。 哲学書簡 (岩波文庫 赤 518-2) 作者:ヴォルテール 岩波書店 Amazon 「哲学書簡」は、ヴォルテールが亡命先のイギリスで目の当たりにした、祖…

部外者としては困惑【読書ノート】明るい炭鉱/吉岡宏高

明るい炭鉱 作者:吉岡 宏高 創元社 Amazon 北海道一周中に訪ねた夕張市石炭博物館で購入した、同館館長が書いた本。炭鉱職員の息子として育った著者は、倶利伽羅紋紋の男たちが命の危険と隣り合わせに重労働をする「暗い炭鉱」のイメージは限られた一時代の…

ウポポイ、面白い

北海道一周中に立ち寄った、白老町にあるアイヌ民族のミュージアム「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は、舞踊や楽器の実演などが充実していて楽しかった。また、今春の「全話無料」期間中に一気読みしたゴールデンカムイ(金カム)で描かれていた道具や情報…

「野外排泄は清浄」という考え方も【読書ノート】13億人のトイレ/佐藤大介

13億人のトイレ 下から見た経済大国インド (角川新書) 作者:佐藤 大介 KADOKAWA Amazon 「野外排泄」が当たり前だったインドでは、女性が用を足す際の危険や、人口集中都市の汚染などが課題に。モディ政権は国中にトイレを設置する衛生政策を推進するが、補…

車上生活=不幸とは言い切れない【読書ノート】ルポ車上生活/NHKスペシャル取材班

NHKスペシャル ルポ 車上生活 駐車場の片隅で 作者:NHKスペシャル取材班 宝島社 Amazon NHKスペシャル取材班が「NHKスペシャル」と「クローズアップ現代+」では使いきれなかった素材を書いた本。2つの番組ではシリアスなストーリー展開が求められたようだが…

放浪しながら投票できそう

第26回参議院議員選挙が6月22日に公示された。車に住むバンライファーであり、現在、住所地を離れて北海道一周中の私も「郵便局留」で不在者投票用紙を受け取り滞在地で投票できそうだ。 不在者投票は、旅行や仕事などで住所地以外に滞在している人が滞在地…

意外と耐えられる車中泊ストレス

2021年12月にバンライフを開始してから4ヶ月以上が経った。HSP(High Sensetive Person=敏感過ぎる人)の気があり、特に音に対して神経質な私にとって、当初は毎日の車中泊生活に耐えられるか不安もあったが、今のところ快適に過ごせている。そして、車中泊…

寄付で心の痛みが少しだけ和らぐ

2022年1月から3月にかけて、静岡県の御殿場から四国まで自らの脚で走る「RUN TO SHIKOKU」で走ったキロ数×10円を「あしなが育英会」に寄付してきましたが、この旅は既に終えてしまったので、4月からは毎月500円を同会に寄付することにしました。 kizenarui.h…

孤独なお婆さんと孤独な男が出会う

いつも通りランニングを終えて駅前に停めていた車に乗り込もうとすると、ベンチに座るお婆さんに声をかけられた。 「どこから来たんか?」 「えーと、まぁ、静岡からです」 「仕事かい?」 「いえ、個人的に旅をしているだけです」 「今日はこれからどこに行…

モナシュ大のFODMAPオンラインコースを受講します

今まで和書の拾い読みで付け焼き刃的に勉強していたFODMAPについて知識を深めるため、FODMAPを発見した豪モナシュ大学が提供するIBS(過敏性腸症候群)患者向けオンラインコース(https://www.monashfodmap.com/online-training/patients-course/)を受講す…

走ったキロ数×10円を「あしなが育英会」に寄付します

YouTubeに動画をアップロードしている、静岡県の御殿場から四国まで自らの脚で走る「RUN TO SHIKOKU」で走ったキロ数×10円を、遺児への経済援助活動などを行う「あしなが育英会」に寄付することにしました。無為な道楽として行っているこの旅に少しは社会性…

Wi-Fiなし、テザリングのみで生活できている

2021年10月末でUQ WiMAXのポケットWi-Fiを解約し、パソコンのネット通信はスマートフォンのテザリング機能のみで対応しているが、今のところ特段の不便なく生活できている。ポケットWi-Fiの契約料として毎月4,822円払っていたので、この出費が無くなったのは…

「ビジネスホテル>車中泊」ではなかった

先日、ちょっとした好奇心が湧いて、ビジネスホテルで1泊してみた。暖かい部屋のベッドで寝るのは2021年12月中旬にバンライフを開始して以来25日ぶりだったが、思ったほどの満足感は得られなかった。隣接する部屋の客の声や足音が気になったり、乾燥によって…

22日間、下痢をしなかった

12月22日にお腹を下したが、これは結構久々で、前回下したのは11月29日だった。22日間も下痢をしなかったのは、子供の頃からIBS(過敏性腸症候群)下痢型に悩まされていた私にとって生誕以来のベスト記録ではないだろうか。症状が改善した要因を断定するのは…

旅、はじめました。

12月中旬から、かねてから憧れていたバンライファー(vanlifer)、つまり車のバンに住む人間となり、旅をはじめました。山麓での隠居じみた生活は終えました。 旅は、車に住んでいるにもかかわらず、基本的に「自分の脚で移動する」という、少し奇妙な方法を…

人間は何事にも慣れる存在だ【読書ノート】「死の家の記録/ドストエフスキー」

死の家の記録 (新潮文庫) 作者:ドストエフスキー 新潮社 Amazon ヴィクトール・フランクルがユダヤ人強制収容所での生活を綴った「夜と霧 新版」のなかで、本書に書かれたドストエフスキーの「人間はどんなことにでも慣れられる存在だ」という言葉が引用され…

北へ(8・9日目)十日町の水鏡は美しく(終)

北上旅行8、9日目は、新潟県の十日町市に滞在した。日本三大渓谷に数えられる「清津渓」、ブナの木が一面に生い茂る「美人林」、多くのカメラマンが全国から訪れるという「星峠の棚田」をまわったが、そこに共通するのは水鏡が彩る美しさだった。 清津渓トン…

北へ(7日目)加茂水族館でクラゲに学ぶ

クラゲをライトアップした「クラネタリウム」で有名な、山形県の鶴岡市立加茂水族館に行ってみた。課外授業で来ている元気な小学生の一団と入場時間が被ってしまったので、やり過ごすために館内の説明書きを熟読していたら、クラゲの見た目だけでなく繁殖方…

北へ(6日目)庄内平野の夕焼けを見ていた

山形県酒田市にある「眺海の森(ちょうかいのもり)」の展望台に登り、庄内平野に落ちる夕日を見ていた。私はこの町に住む人を誰も知らないし、この町に住む誰もが私のことを知らない。しかし、町が夕焼けに染まり、建物や車の灯が一つ一つともって夜景へと…

北へ(4・5日目)面白山の渓谷は恐くて美しかった

北上旅行4日目(2021年10月17日)は、福島県喜多方市から山形県村山郡西川町まで移動しただけで、あとは車内で過ごした。この日はせっかちな寒波によって北海道各地で初雪が降った日で、山形県も天候が優れなかったのだ。翌5日目は月山に登ろうとしたのだが…

北へ(3日目)喜多方の花火は突然に

この日は観光名所などに立ち寄らず北方面への移動を済ませたら車内でのんびりしようと思って、栃木県日光市から福島県喜多方市を目指した。山間部にある町をいくつか通り過ぎたが、私が知るはずのないその町のひとつひとつに、なぜか強烈なノスタルジーを感…

北へ(2日目)日光白根山のジョン・スタインベック

群馬県と栃木県の境にある日光白根山(標高2,578メートル)を登り、約3年ぶりに「森林限界」を超えた。地方勤務の時に登山に熱中していた時期があったが、東京本社へ転勤、それからまもなくコロナ禍になり、登山からは足が遠のいていた。隠居じみた生活を送…

北へ(1日目)吹割の滝はミステリー

急に旅に出たくなった。というより、旅に出なくてはいけない気がした。このところ、家に閉じこもっていてもまるで気分が晴れない。暇なのを良いことに嫌な記憶ばかり掘り返して、無碍な時間を過ごしている。 住んでいる群馬県から、車中泊で東北方面を目指す…

自分はまさにHSPらしい【読書ノート】「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。/エレイン・N・アーロン」

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫) 作者:エレイン・N・アーロン,Elain N.Aron SBクリエイティブ Amazon 特に参考になった箇所 ・HSP(Highly Sensitive Person = 敏感すぎる人)は全人口の15〜20%の割合でみられ、ネズミやネコ…

「死」にまつわる著名医師の冒険的な一生【読書ノート】「人生は廻る輪のように/E・キューブラー・ロス」

人生は廻る輪のように (角川文庫) 作者:エリザベス・キューブラー・ロス KADOKAWA Amazon 「死ぬ瞬間-死とその過程について (中公文庫)」の著者として有名で、ターミナルケア(終末医療)のパイオニア的存在である精神科医、エリザベス・キューブラー・ロス…

苦難の克服は誰かの希望になる【読書ノート】「足よ手よ、僕はまた登る/松田宏也」

足よ手よ、僕はまた登る―再起への五〇〇日 (山渓ノンフィクション・ブックス) 作者:松田 宏也 山と渓谷社 Amazon 中国の高峰・ミニヤコンカでの遭難による凍傷で両手の指のほとんどと両脚の膝から下を失った松田宏也氏が、会社員として社会生活に復帰し、再…

「生きる意味」は問うのではなく問われている【読書ノート】「夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル」

夜と霧 新版 作者:ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 Amazon ナチスの強制収容所から生還したユダヤ系オーストリア人の精神科医(兼心理学者)が、被収容者としての体験を綴った記録。世界的な名著と評されている。数年前に一度読んだことがあったの…

「一週間腹痛なし」の壁は高い 体の中のソニータイマー

また、つまらぬ下痢をしてしまった・・・。発酵性糖質を避ける「低FODMAP食」を始めてから、私のIBS(過敏性腸症候群)の症状は改善したものの、とりあえずの目標にしている「一週間に一度も下痢をしない」が達成できずにいる。調子の良い時は下痢をしない状…

孤独だと過去を思い出してばかりだが、それも良いかもしれない

人と会わない孤独な生活を始めてから、過去を思い出すことばかりしている。新生活の開始直後は、直近のサラリーマン生活について想起することが多かった。それが徐々に大学時代、高校時代、不登校だった中学時代、果てはそれより前の子供時代の記憶まで遡る…

自分はどっち?両方?【読書ノート】「HSPと発達障害/高田明和」

HSPと発達障害 作者:高田明和 廣済堂出版 Amazon 最近、SNSなどでHSP(High Sensitive Person)という言葉をよく目にする。人ごみや、映画などの暴力表現が苦手だったり、聴覚過敏のきらいがあったりする私もHSPに該当するのではないかと思っていたが、HSPの…