2021-01-01から1年間の記事一覧
12月22日にお腹を下したが、これは結構久々で、前回下したのは11月29日だった。22日間も下痢をしなかったのは、子供の頃からIBS(過敏性腸症候群)下痢型に悩まされていた私にとって生誕以来のベスト記録ではないだろうか。症状が改善した要因を断定するのは…
死の家の記録 (新潮文庫) 作者:ドストエフスキー 新潮社 Amazon ヴィクトール・フランクルがユダヤ人強制収容所での生活を綴った「夜と霧 新版」のなかで、本書に書かれたドストエフスキーの「人間はどんなことにでも慣れられる存在だ」という言葉が引用され…
北上旅行8、9日目は、新潟県の十日町市に滞在した。日本三大渓谷に数えられる「清津渓」、ブナの木が一面に生い茂る「美人林」、多くのカメラマンが全国から訪れるという「星峠の棚田」をまわったが、そこに共通するのは水鏡が彩る美しさだった。 清津渓トン…
クラゲをライトアップした「クラネタリウム」で有名な、山形県の鶴岡市立加茂水族館に行ってみた。課外授業で来ている元気な小学生の一団と入場時間が被ってしまったので、やり過ごすために館内の説明書きを熟読していたら、クラゲの見た目だけでなく繁殖方…
山形県酒田市にある「眺海の森(ちょうかいのもり)」の展望台に登り、庄内平野に落ちる夕日を見ていた。私はこの町に住む人を誰も知らないし、この町に住む誰もが私のことを知らない。しかし、町が夕焼けに染まり、建物や車の灯が一つ一つともって夜景へと…
北上旅行4日目(2021年10月17日)は、福島県喜多方市から山形県村山郡西川町まで移動しただけで、あとは車内で過ごした。この日はせっかちな寒波によって北海道各地で初雪が降った日で、山形県も天候が優れなかったのだ。翌5日目は月山に登ろうとしたのだが…
この日は観光名所などに立ち寄らず北方面への移動を済ませたら車内でのんびりしようと思って、栃木県日光市から福島県喜多方市を目指した。山間部にある町をいくつか通り過ぎたが、私が知るはずのないその町のひとつひとつに、なぜか強烈なノスタルジーを感…
群馬県と栃木県の境にある日光白根山(標高2,578メートル)を登り、約3年ぶりに「森林限界」を超えた。地方勤務の時に登山に熱中していた時期があったが、東京本社へ転勤、それからまもなくコロナ禍になり、登山からは足が遠のいていた。隠居じみた生活を送…
急に旅に出たくなった。というより、旅に出なくてはいけない気がした。このところ、家に閉じこもっていてもまるで気分が晴れない。暇なのを良いことに嫌な記憶ばかり掘り返して、無碍な時間を過ごしている。 住んでいる群馬県から、車中泊で東北方面を目指す…
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫) 作者:エレイン・N・アーロン,Elain N.Aron SBクリエイティブ Amazon 特に参考になった箇所 ・HSP(Highly Sensitive Person = 敏感すぎる人)は全人口の15〜20%の割合でみられ、ネズミやネコ…
人生は廻る輪のように (角川文庫) 作者:エリザベス・キューブラー・ロス KADOKAWA Amazon 「死ぬ瞬間-死とその過程について (中公文庫)」の著者として有名で、ターミナルケア(終末医療)のパイオニア的存在である精神科医、エリザベス・キューブラー・ロス…
足よ手よ、僕はまた登る―再起への五〇〇日 (山渓ノンフィクション・ブックス) 作者:松田 宏也 山と渓谷社 Amazon 中国の高峰・ミニヤコンカでの遭難による凍傷で両手の指のほとんどと両脚の膝から下を失った松田宏也氏が、会社員として社会生活に復帰し、再…
夜と霧 新版 作者:ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 Amazon ナチスの強制収容所から生還したユダヤ系オーストリア人の精神科医(兼心理学者)が、被収容者としての体験を綴った記録。世界的な名著と評されている。数年前に一度読んだことがあったの…
また、つまらぬ下痢をしてしまった・・・。発酵性糖質を避ける「低FODMAP食」を始めてから、私のIBS(過敏性腸症候群)の症状は改善したものの、とりあえずの目標にしている「一週間に一度も下痢をしない」が達成できずにいる。調子の良い時は下痢をしない状…
人と会わない孤独な生活を始めてから、過去を思い出すことばかりしている。新生活の開始直後は、直近のサラリーマン生活について想起することが多かった。それが徐々に大学時代、高校時代、不登校だった中学時代、果てはそれより前の子供時代の記憶まで遡る…
HSPと発達障害 作者:高田明和 廣済堂出版 Amazon 最近、SNSなどでHSP(High Sensitive Person)という言葉をよく目にする。人ごみや、映画などの暴力表現が苦手だったり、聴覚過敏のきらいがあったりする私もHSPに該当するのではないかと思っていたが、HSPの…
ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫) 作者:松田宏也 山と渓谷社 Amazon 1982年、中国の高峰・ミニヤコンカ(標高7,556m)に挑んだ松田宏也氏は、19日間の遭難を経て、奇跡的に生還する。疲労、飢餓、凍傷で生死を彷徨うなかでの幻聴体験などが立花隆氏の…
死、それは成長の最終段階―続 死ぬ瞬間 (中公文庫) 作者:エリザベス キューブラー・ロス 中央公論新社 Amazon 参考になった知識 ・インドのヴェーダ(3,000年前のインド最古の宗教の聖典)から、現代の思想家の言葉にいたるまで、哲学者たちの目的はすべて、…
ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン (新潮文庫) 作者:プラトーン 新潮社 Amazon 「死」あるいは「自死」がテーマの本を読むと、必ずといっていいほど引用されるのが、古代ギリシアの哲学者プラトンが師・ソクラテスの死について書いた一連の作品…
蟹工船・党生活者 (新潮文庫) 作者:多喜二, 小林 新潮社 Amazon 「ドン・キホーテ」に続く、今更読む名作シリーズ。賃金労働者の苦悩と反抗を書いたプロレタリア文学の代表作と評される本作を、無職の私があえて読んでみた。 この手の作品を読むと、「自分な…
ドン・キホーテ (岩波少年文庫) 作者:セルバンテス 岩波書店 Amazon 17世紀のスペイン人作家であるミゲル・デ・セルバンテスが書いた「ドン・キホーテ」は「史上最高の文学」と評されるだけあって、今も数多くの本のなかで引用・言及されている。以前読んだ…
臨死体験(上) (文春文庫) 作者:立花 隆 文藝春秋 Amazon 「臨死体験」とは、事故や病気で危篤に陥った人がしばしば体験する不思議な現象のこと。死んだ先祖や神と会話したという人もいれば、魂が肉体から体外離脱して宇宙を自由に飛び回ったという人もいる…
チャーリーとの旅 作者:ジョン スタインベック ポプラ社 Amazon 1960年、「アメリカ文学の巨人」と謳われる58歳の作家ジョン・スタインベックが、愛犬とともに母国アメリカを旅した記録。ピューリッツァー賞やノーベル文学賞を授かった人気作家が素性を隠し…
楢山節考 (新潮文庫) 作者:七郎, 深沢 新潮社 Amazon 日本人の死生観に言及する多くの本で引用されていて、小説としても名作と評価されている。老人を山に捨てにいく「姥捨山(うばすてやま)伝説」を元にした作品で、老婆「おりん」とその家族らが、村でル…
初夏になってから、家の中でゴキブリの赤ちゃんを毎日のように見かけるようになった。5ミリメートルくらいの黒い体に白い線が入っているクロゴキブリの幼虫だ。消臭剤のように部屋の中にスプレーするだけでゴキブリ駆除ができるというKINCHOの「ゴキブリムエ…
死ぬ瞬間-死とその過程について (中公文庫 (キ5-6)) 作者:エリザベス・キューブラー・ロス 中央公論新社 Amazon 参考になった知識 ・死が目前に迫った人の精神は(1)否認と孤立→(2)怒り→(3)取引(神との交渉)→(4)抑うつ→(5)受容の5段階を経…
納棺夫日記 増補改訂版 (文春文庫) 作者:青木 新門 文藝春秋 Amazon 参考になった知識 ・「納棺夫」という言葉は辞書になく、著者が客からそう呼ばれたのを受け入れていくうちに生まれた造語。 ・死体を綺麗にする「湯灌」はかつて、死者の親族が担うものだ…
1分で効く! 下痢止めBOOK: 過敏性腸症候群(IBS)を自分の力で治す本 作者:加藤直哉 径書房 Amazon 参考になった知識 ・健康なバナナ便と下痢便を分ける水分量は、わずか20ミリリットル。成人の1日の排便量は150〜200グラム程度。健康な便の水分量は70〜80%な…
もう通勤電車で下痢にならない! すべてのお腹弱い系を救う40の方法 作者:松生 恒夫 祥伝社 Amazon 参考になった知識 ・正常な排便を促す「大蠕動」は、朝食を食べた約1時間後に特に起こりやすく、この動きは20〜30分しか持続しない。次に起こるのは半日〜1日…
自死という生き方 (双葉新書) 作者:須原 一秀 双葉社 Amazon 参考になった知識(著者の主張) ・著者を自死に駆り立てたのは、「平常心で死を受け入れることは本当に可能か?」という仮説を「実証」しようとする研究者魂。 ・三島由紀夫の自死は当時、世間か…