アラサー隠居

都心のサラリーマンから田舎の山麓に住む「隠居」に転身したアラサー男が、孤独な生活や持病のIBS(過敏性腸症候群)にちなむ体験談、本などを紹介します。

節約や副業でミニリタイア資金を確保した人たち

前回書いた

kizenarui.hatenablog.jp

で引用させて頂いたBusiness Insiderのウェブサイトをよく見ると、ミニリタイア経験者の金銭事情について参考になる関連記事が複数あったのでご紹介いたします。労働期間中は共働きや副業などで高給を稼ぐ一方、節制を徹底し、ミニリタイア中に必要な予算を捻出するようです。

 

 

物価と給料の高い都市で節約

www.businessinsider.com

こちらの英文記事には、27歳のKyle Stimpson氏が世界旅行に出発する前の3年間で8万ドル以上を貯蓄した方法が書かれています。

 

同氏はパートナーのLauren氏と米国のシカゴから豪州のシドニーに移り住み、税引き後給与の30〜40%を貯蓄にあてたそうです。

記事中には「マイカーを所有せず公共交通機関を使う」、「自炊する」など基本的ながら、安定収入があるとつい怠けてしまいそうな「5つの節約術」も紹介されていました。

 

興味深いのは、Stimpson氏が物価の高いシドニーでそれを実現したことです。

物価の高い都市は一般的に給与も高いので、節約を徹底した場合の効果は、「物価が安くて給与も安い都市」より大きく出るのかもしれません。

仮に所得の40%を貯蓄にあてたとして逆算しても、3年間で20万ドル(税引き後)、年平均で約6万7,000ドル(同)を稼いでいた計算になります。記事中で読み取れなかったのですが、Stimpson氏一人ではなくパートナーとの共働きだとしても、結構な金額を稼いでいたことになります。

 

共働き・副業で子供4人とニカラグア 

www.businessinsider.jp

4人の子供とニカラグアで1年間のミニリタイアを経験したマーク・テュー、アマンダ・テュー夫妻の記事は日本語訳されていました。

6年間で学生ローン5万ドルの返済と、ミニリタイア資金3万ドルーー合計8万ドルの捻出は先のStimpson氏が3年間で築いた金額とほぼ同じですが、テュー夫妻には子供が4人いることを考慮すると、かなりの金額ですね。

 

経理財務部長としてフルタイムで働いている夫マークさんは、副業として税務や会計の仕事をする一方、妻アマンダさんは臨時の大学講師として働き、バイオリンの個人レッスンでも教えていた。

とあります。夫の本業だけでも手堅い収入がありそうですが、夫婦共々、ダブルワークで熱心に働いたようです。

 

金銭事情の話からは離れてしまいますが、個人的に以下のマーク・テュー氏のコメントが印象的でした。

ずっとやりたかったことが実現できなくなっているかもしれない65歳になるのを待つなんて、自分にはよく理解できない(中略)明日車にひかれるかもしれないし、42歳でがんで死ぬかもしれないと思ったら、ミニリタイアを迷う必要なんてない。

私は前回の記事で

定年後のセカンドライフ謳歌しようにも、それまで生きているかわからない。高齢化社会の日本では、自分が何歳で定年になるかも不透明です。仮に金融資産が潤沢な状態で定年を迎えたとしても、加齢によって今より体力・気力ともに低下していますから、充実させられる自信がありません。

 と書きましたが、まさにその考えと一致します。

 

Stimpson氏、テュー夫妻の2つの事例を踏まえると、前回の記事で紹介したStefan Sagmeister氏の「7年働くごとに1年の長期休暇」を実現するマネープランは、それほど難しくないように思えます。

www.ted.com

 

 

自分の場合=勤続6年で貯蓄800万円 

私の「隠居」開始時の貯蓄は、退職金を入れて約800万円でした。新卒入社から勤続6年、最終年度の年収は500万円強(退職金を除く)です。

貯蓄した約800万円のうち、入社1〜5年目に約500万円、最後の6年目に約300万円を積み上げました。6年目はコロナ禍で支出が大きく減ったことに加えて、退職金が含まれているので金額が大きいです。 

 

先の事例を踏まえると、「ミニリタイア」には十分な金額を確保できたように思えます。

ただ、 

kizenarui.hatenablog.jp

でも書いた通り、私の場合はコロナ禍というイレギュラーな状況で金銭事情が変化したことが、隠居生活の選択に影響しました。

先に紹介したStimpson氏もテュー夫妻も、あらかじめミニリタイア中にやりたいことと必要な金額を算出した上でマネープランを設計し、適時見直すなど、入念な計画に基づいて行動しています。

いきあたりばったりで社会の喧騒から逃げてきた身としては、頭が下がる思いです。